Google Chrome を操作するためには Web Driver for Chrome が必要になります.学内の情報処理実習室等でとりあえず Selenium を使いたい場合は,ここの手順に従って,手動で Web Driver を設置すると良いでしょう.ただし,この環境を継続的に使用すると Google Chrome がバージョンアップしたときに設置し直す作業が必要になります.一方で,ここの手順に従って,webdriver-manager をインストールすると,使用中の Google Chrome のバージョンに適合した Web Driver を自動的にインストールできるので,Google Chrome のバージョンアップがあっても自動的に更新され,問題なく使い続けることができるようになります.
Google Chrome を操作するためのドライバを公式サイト https://sites.google.com/chromium.org/driver/ からダウンロードします.このとき,すでにインストールされている Google Chrome のバージョンを確認し,対応するバージョンのドライバーをダウンロードすると良いでしょう.Google Chrome のバージョンは「ヘルプ」メニューから「Google Chrome について」を開けば確認できます.
ダウンロードしたドライバファイル (.zip 形式) を展開し,chromedrive.exe ファイルをドキュメントフォルダに作成した selenium フォルダに設置します.なお,設置場所はどこでも良いが,設置場所の情報が後に必要になるので覚えておく必要があります.
以下では,ドライバファイルを「C:\Users\bk182005\Documents\selenium\chromedrive.exe」に設置したものとして作業を進める.
(base) C:\Users\bk182005>cd Documents ⏎ (base) C:\Users\bk182005\Documents>cd selenium ⏎ (base) C:\Users\bk182005\Documents\selenium>dir ⏎ ドライブ C のボリューム ラベルは Main です ボリューム シリアル番号は 12D8-4AB8 です C:\Users\bk182005\Documents\selenium のディレクトリ 2021/07/07 12:47 <DIR> . 2021/07/07 12:47 <DIR> .. 2021/07/07 12:46 10,196,480 chromedriver.exe 1 個のファイル 10,196,480 バイト 2 個のディレクトリ 83,812,511,744 バイトの空き領域 (base) C:\Users\bk182005\Documents\selenium>
なお,Google Chrome が自動更新で最新版にアップデートされた際には,このドライバファイルを手動で更新しなければなりません.
また,Mac で「セキュリティとプライバシー」環境設定を行っている場合は,ダウンロードしたドライバファイルを Finder で「右クリック」して「このアプリケーションで開く」,「ターミナル」の順にクリックして,次の画面で「開く」をクリックするまでダウンロードしたドライバの実行が許可されません.バージョンアップの都度この作業が必要になります.
「Anaconda Prompt」で pip install webdriver-manager
を実行すれば,webdriver-manager をインストールできます.なお,インストールされているモジュールの一覧は pip list
で確認できます.詳細はここを参照のこと.Jupyter Notebook のマジックコマンドを利用しても構いません.