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目次

  1. Jupyter notebook でダウンロード
  2. コマンドプロンプトで実行する
  3. 実行結果をファイルに書き出す
  4. コマンドライン引数を使用する (1) 位置引数の使用
  5. コマンドライン引数を使用する (2) オプショナル引数の使用

コマンドプロンプトで Python プログラムを実行しよう

コマンドライン引数を使用する (1) 位置引数の使用

プログラムの実行時にコマンドライン引数と呼ばれる値を渡して,その値を利用するプログラムを作成しよう.たとえば power.py というプログラムを作成し,実行時に power.py 2 10 のように2個の整数を渡すと,2の10乗を計算し,1024を出力するプログラムを作成する.なお,このようなコマンドライン引数は,その位置と役割が決まっている(つまり1個目の引数はa,2個目は指数 n と決まっている)ので,位置引数と呼ばれる.

コマンドライン引数を利用するには,下記プログラム (power.py) の1行目にあるように sys モジュールをインポートする.実行時のコマンドライン引数は sys.argv という名前のリストに格納される.0番目がプログラムのファイル名であり,1番目以降にスペースで区切られた引数が文字列形式で格納されている.

下記のプログラム power.py では,引数が2個以外の場合にはエラーメッセージを表示して終了し,2個の場合はべき乗を計算して計算結果を表示している.

べき乗を計算する (power.py)import sys

if(len(sys.argv) == 1): # 引数なし
    print("引数を整数で2個指定してください")
    exit()
elif(len(sys.argv) == 2): # 引数が1個だけ
    print("引数が足りません。2個指定してください")
    exit()
elif(len(sys.argv) > 3): # 引数が3個以上
    print("引数が多すぎます。2個指定してください")
    exit()

# 引数を整数に変換して変数に格納する
x = int(sys.argv[1])
y = int(sys.argv[2])

z = x ** y
print(x, "^", y, "=", z)

上のプログラムを実行すると,次のようになる.

Z:Documents\python>python power.py ⏎
引数を整数で2個指定してください

Z:\Documents\python>python power.py 2 ⏎
引数が足りません。2個指定してください

Z:\Documents\python>python power.py 2 10 20 ⏎
引数が多すぎます。2個指定してください

Z:\Documents\python>python power.py 2 10 ⏎
2 ^ 10 = 1024

Z:\Documents\python>python power.py 2 128 ⏎
2 ^ 128 = 340282366920938463463374607431768211456

Z:\Documents\python>

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