ここでは, vagrant を使って仮想マシンを作成したときに仮想マシンの実体がどこに作成されるのか,また仮想マシンを削除する方法について説明する.
仮想マシンの作成(つまり Ubuntu のインストール)についてはここですでに説明している.
まずは,コマンドプロンプトで vagrantfile が設置されたフォルダ(C:¥Users¥ユーザID¥MyVagrant¥仮想マシン名¥)に移動する.その後 vagrant up
を実行するだけである.
C:\Users\Rinsaka>cd MyVagrant ⏎ C:\Users\Rinsaka\MyVagrant>cd ubuntu2204-vagrantfile ⏎ C:\Users\Rinsaka\MyVagrant\ubuntu2204-vagrantfile>vagrant up ⏎ Bringing machine 'default' up with 'virtualbox' provider... ==> default: Checking if box 'generic/ubuntu2204' version '4.1.16' is up to date... (中略) C:\Users\Rinsaka\MyVagrant\ubuntu2204-vagrantfile>
上記のコマンドを実行すると,仮想マシンが作成され,その後起動する.このとき,仮想マシンの実体は C:¥Users¥ユーザID¥VirtualBox VMs¥仮想マシン名_default_ランダムな値¥ フォルダに生成される.このフォルダにサイズの大きな OS のイメージが配置される.仮想マシンごとに 5GB またはそれ以上を消費することになる.
仮想マシンをいくつも作成すると,ディスクを大量に消費することになるので,不要になった仮想マシンは削除するとよい.仮想マシンを削除するには vagrant destroy
コマンドを実行するだけでよい.なお,仮想マシンが起動中であれば終了してから削除されれる.
C:\Users\Rinsaka\MyVagrant\ubuntu2204-vagrantfile>vagrant destroy ⏎ default: Are you sure you want to destroy the 'default' VM? [y/N] y ⏎ ==> default: Destroying VM and associated drives... C:\Users\Rinsaka\MyVagrant\ubuntu2204-vagrantfile>
上記の作業で,仮想マシンの実体 (C:¥Users¥ユーザID¥VirtualBox VMs¥仮想マシン名_default_ランダムな値¥)も削除されることになる.その後,vagrant up
とすれば,再び新たな仮想マシンを作成し直すこともできる.あるいは不要であれば MyVagrant 内のフォルダごと削除してもよい.
C:\Users\Rinsaka\MyVagrant\ubuntu2204-vagrantfile>cd .. ⏎
C:\Users\Rinsaka\MyVagrant>rd /s ubuntu2204-vagrantfile ⏎ # ディレクトリを削除する
ubuntu2204-vagrantfile, Are you sure (Y/N)? y ⏎
C:\Users\Rinsaka\MyVagrant>