このセクションでは,Laravel によってユーザ認証を行うシステムをどのように開発するか説明します.具体的には,まず Laravel で最も単純なユーザ認証を実現します.これは複数のユーザが自分でユーザ登録を行うというものです.このステップの後は2つに分離します.
はじめはここで開発したコメント掲示板とほぼ同じですが,ユーザ認証を備えたコメント掲示板を開発します.つまり,複数のユーザがコメントを投稿でき,ユーザはすべてのユーザの投稿内容を閲覧可能です.しかし,投稿内容の編集や削除は投稿者だけが可能になる仕組みです.
もう一つは,マルチ認証のシステムです.具体的には,一般ユーザ(学生)だけでなく,システムの管理者や教員といった複数の役割があり,役割ごとにユーザ認証を行うというシステムです.
ここからの作業では,ユーザ認証の機能を作成した後,コメント掲示板の作成に進むことをおすすめします.その後,もう一度ユーザ認証の機能を作成し直して,マルチ認証のシステム開発にもチャレンジしてください.もしも Git のブランチ操作などが自在に操作できるのであれば,コメント掲示板の作成に取り掛かる前に,新たなブランチを生成しておくと良いでしょう.そうすると,ユーザ認証の終了時点のブランチに戻って,そこからマルチ認証のシステム開発に取り掛かることができるでしょう.