Laravel 10 入門トップページ


目次

  1. API とプロジェクトの概要
  2. プロジェクトの作成と初期設定
  3. データベースのマイグレーション
  4. シーダによるコメントデータの登録
  5. モデルの生成
  6. リソースの生成
  7. GETメソッドを利用した個別コメント取得のAPI作成
  8. 日本語文字列の表示と日時の調整
  9. GETメソッドを利用したコメント一覧取得のAPI作成
  10. データのラップ
  11. POSTメソッドを利用したコメントの新規投稿APIの作成
  12. PUTメソッドを利用したコメント更新APIの作成
  13. DELETEメソッドを利用したコメント削除APIの作成
  14. シーダの拡張
  15. ページネーションの実装
  16. 個別コメントをコントローラで取得
  17. Postman の利用
  18. ユーザ情報を登録する
  19. Sanctum によるユーザ認証
  20. ログインとトークン
  21. コメントとユーザのリレーションシップ
  22. 新規投稿時にユーザIDを記録する
  23. コメントからユーザ名を表示するリレーションシップ
  24. ユーザからコメント一覧を取得するリレーションシップ
  25. 更新と削除の権限設定
  26. 発行済みトークンの取得
  27. トークンの有効期限
  28. レート制限
  29. 閲覧権限の緩和

Laravel で API を開発する

データのラップ

ここまでの作業で API を用いて個別コメントの取得と一覧での取得ができるようになりました.個別に取得した JSON データは全体が "data" というキーでラップされています.

C:\Users\Rinsaka>curl http://192.168.56.101:8000/api/comments/1/ ⏎
{"data":{"id":1,"title":"最初のコメント","body":"最初のコメントです!","updated_at":"2023-10-02T10:10:10.000000Z"}}
C:\Users\Rinsaka>

また,一覧で取得した場合も全体が "data" というキーでラップされています.

C:\Users\Rinsaka>curl http://192.168.56.101:8000/api/comments/ ⏎
{"data":[{"id":1,"title":"最初のコメント","body":"最初のコメントです!","updated_at":"2023-10-02T10:10:10.000000Z"},{"id":2,"title":"2つ目","body":"2つ目のコメントです!","updated_at":"2023-10-02T10:20:10.000000Z"},{"id":3,"title":"<三個目>のコメント","body":"シーダによってテストデータを設定します.","updated_at":"2023-10-02T10:30:10.000000Z"}]}
C:\Users\Rinsaka>

ここではデータのラップを変更して,取得したデータの種類がキーからわかるようにします.

データのラップの指定は次のとおり,$wrap メンバ変数を設定するだけで可能です.まず,個別表示のラップを変更します.

app/Http/Resources/CommentResource.php<?php

namespace App\Http\Resources;

use Illuminate\Http\Request;
use Illuminate\Http\Resources\Json\JsonResource;
use Illuminate\Support\Carbon;

class CommentResource extends JsonResource
{
    /**
     * 適用する「データ」ラッパー
     *
     * @var string|null
     */
    public static $wrap = 'comment';

    /**
     * Transform the resource into an array.
     *
     * @return array<string, mixed>
     */
    public function toArray(Request $request): array
    {

...(以下略)...

再び接続すると,個別表示のラップが "comment" になったことがわかりました.

C:\Users\Rinsaka>curl http://192.168.56.101:8000/api/comments/1/ ⏎
{"comment":{"id":1,"title":"最初のコメント","body":"最初のコメントです!","updated_at":"2023-10-02T10:10:10.000000Z"}}
C:\Users\Rinsaka>

続いて一覧表示のラップも同じように変更します.

app/Http/Resources/CommentCollection.php<?php

namespace App\Http\Resources;

use Illuminate\Http\Request;
use Illuminate\Http\Resources\Json\ResourceCollection;

class CommentCollection extends ResourceCollection
{
    /**
     * 適用する「データ」ラッパー
     *
     * @var string|null
     */
    public static $wrap = 'comments';
    /**
     * Transform the resource collection into an array.
     *
     * @return array<int|string, mixed>
     */
    public function toArray(Request $request): array
    {

...(以下略)...

API に接続してコメント一覧を取得するとラップが "comments" になったことが確認できました.

C:\Users\Rinsaka>curl http://192.168.56.101:8000/api/comments/ ⏎
{"comments":[{"id":1,"title":"最初のコメント","body":"最初のコメントです!","updated_at":"2023-10-02T10:10:10.000000Z"},{"id":2,"title":"2つ目","body":"2つ目のコメントです!","updated_at":"2023-10-02T10:20:10.000000Z"},{"id":3,"title":"<三個目>のコメント","body":"シーダによってテストデータを設定します.","updated_at":"2023-10-02T10:30:10.000000Z"}]}
C:\Users\Rinsaka>

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