リテラルとはプログラムの中で使用される数値や文字,文字列などの定数を意味します.リテラル値や変数の型を確認するには type
を使います.int
は整数,float
は実数(浮動小数点数),str
は文字列です.
例えば「10」というリテラル値の型は整数です.
type(10)
int
変数 a
には整数の「10」が代入されているので,その変数の型も整数です.
a = 10
type(a)
int
「3.14」は浮動小数点数です.
type(3.14)
float
「1.23e4」は \(1.23 \times 10^{4} = 12300.0\) を意味する浮動小数点数です.
type(1.23e4)
float
「1.23e-4」も \(1.23 \times 10^{-4} = 0.000123\) を意味する浮動小数点数です.
type(1.23e-4)
float
「''」や「""」で囲われたリテラル値の型は文字列です.
type('hoge')
str
type("abc")
str
つまり,「'3'」は整数ではなく文字列として取り扱われることに注意してください.
type('3')
str
また,Python では複素数 (complex) を扱うこともできます.Python では \(-1\) の平方根である虚数単位 \(i\) を 1j
で表します.
type(1j)
complex
すなわち,\(3+2i\) という複素数は 3+2j
で表現できます.
type(3+2j)
complex
桁の大きな整数はどうしても見にくくなってしまいます.
type(1000000)
int
このような場合,カンマではなくアンダースコア (_
) で区切ると良いでしょう(ただし,必ずしも3桁区切りでなくても構いません).
type(1_000_000)
int