input() を使えばキーボードから変数に値を入力することもできる．通常はユーザに入力を促すために何らかのメッセージを表示してから入力を受け付る．入力の受付中はプログラムの動作が一時的に停止する．ユーザが値を入力して Enter キーを押すと，動作が再開される．
name = input('input your name: ')
print('Good morning ' + name + '!')
input your name: Koichiro ⏎
Good morning Koichiro!
なお，input() でキーボードから入力した値は文字列形式であることに注意しよう．したがって，x + y は x と y に入力された文字を連結することになる．
x = input('input x: ')
y = input('input y: ')
z = x + y
print('x + y =', z)
input x: 5 ⏎ input y: 6 ⏎ x + y = 56
整数型での入力を受け付けたい場合には，int(input()) を使って，入力された文字列を整数に型変換すると良い．
x = int(input('input x: '))
y = int(input('input y: '))
z = x + y
print('x + y =', z)
input x: 5 ⏎ input y: 6 ⏎ x + y = 11
なお，上の int( ) は整数に型を変換する関数です．浮動小数点数に変換するには float( ) を使います．詳細はここで確認してください．また，x や y に対して上のように 5 や 6 のような整数を正しく入力すると動作しますが，a などの文字列を入力してしまうとプログラムは強制終了してしまいます．強制終了を避けるためには例外処理を行う必要があります．例外処理は 「Python の基礎」の一通りを学習してから理解すると良いでしょう．